荒くれ者が集う酒場で働く、海賊に憧れる少女と、海の魔物セイレーンを倒しにやって来た海賊たちを描いたストップモーション・アニメーション作品『The girl & the Siren』(原題: Flickan & Sirenen)です。
マリオネットのような木製の人形を使用した17分の作品です。
物語は海賊の船長の手記で始まりますが、基本的に台詞はないです。
セイレーンがどんな美人かと思ったら…w。
スウェーデンの Jakob Arevärn さん、Jacob Petersson さん、Cristoffer Ålund さんの作品です。三人ともミュージックビデオやCMなどを手掛ける、ディレクター・映像作家・アーティストさんです。
昔のストップモーション・アニメーションや古いマリオネットなどに影響されてこの作品を作られたそうです。木材や粘土、アルミなどを使用して、可能な限り手作りで作られているそうです。
ザックリですがあらすじです。ネタバレしますのでご注意ください。
魅惑の歌声と美貌で惑わし、100人もの勇敢な男たちの命を奪ったという伝説の海の魔物セイレーンを倒すため、有名な海賊たちがセイレーンの住処があるという島へやってきました。
その島の酒場で働く少女は、海賊に憧れ、酒場に来る飲んだくれたちの落とし物をこっそり部屋に持ち帰っては、海賊ごっこをしています。
そんな少女を酒場の主人はよく思わず、辛くあたります。
ある日、その酒場に海賊たちがやって来ます。少女はその海賊の見習い募集のチラシを持ってアピールしますが相手にしてもらえません。海賊たちはセイレーンの住処を記した地図を店に忘れていきます。
少女は地図を手に入れると、住処である廃船に向かいます。そこにはセイレーンと歌声に魅了されてしまった海賊たちが。少女は勇敢にもセイレーンと戦い倒します。海賊たちと酒場に戻り主人を見返してやります。
その後、海賊たちはバルト海で怪物を倒したり、南洋の人食い人種とお茶を飲んだり、ブリタニアの黒い海で海の魔女を14人倒したりと遠い地へ航海しましたが、あの少女のような利己的でなく恐れをしらないハートを持った新兵に会うことは二度とありませんでした。セイレーンを倒した少女の話は、長い間七つの海で語られるでしょう。
酒場の主人(お父さんかな?)もセイレーンに挑んで怪我したのかな。
こちらはメイキングです。
The girl & the Siren (Flickan & Sirenen) の Facebook ページです。
⇒ Flickan & Sirenen [facebook]
Jakob Arevärn さんのサイトです。
⇒ arevarn.se
Jacob Petersson さんのブログです。他にも人形や彫刻なども作られていて作品がいろいろ見れます。とてもステキです。
⇒ curiomira.blogspot.com