紙を分割し、元の紙より一回り大きい位置に置き、写真を撮る。それを印刷してまた分割し…というプロセスを何度も繰り返したストップモーション映像『Division』です。
分割部分の背景と紙の表面が破れて出来た白い部分が模様となり、不正確な手動分割ですが、フラクタルのように増殖していくおもしろい映像です。
■ Division
見入ってしまう。ラストはこの根気のいる作業が垣間見える感じですね。
オランダのアーティスト johan rijpma さんの作品です。
オランダのユトレヒト芸術大学 (Utrecht School of the Arts) のアート・メディア・テクノロジー学部で修士号を取得されているそうです。
johan rijpma さんは他にも実験的な映像を作られています。その中からこちらは以前話題になっていた作品です。
テープロールと重力を使用した反重力的なタイムラプス映像『Tape Generations』です。
■ Tape Generations
このプロジェクトが完成するまでに6ヶ月近くかかったそうです。
途中回転しているシーンがありますが、30秒ごとに0.4度ずつ手で動かしたり、またテープの「成長」を見るために何時間も雨や風の中立っていたりしたそうです。
空の移り変わる速さとテープの動きが対称的です。
こちらは個人的に好きな作品『Nachtloop』です。同じ運動時間の異なる断片の合成。作られる音がまた良いです。
■ Nachtloop
johan rijpma さんのサイトです。
⇒ johanrijpma.nl