遊び心が人を変える『The Fun Theory』


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The Fun Theory.com 』という、遊びのような単純なものが人々の行動を改善するのに一番簡単な方法で、それによって自分自身や環境などがより良く変えられるんだよーといった ”The Fun Theory (楽しみ論)” をコンセプトとする、サイトがあります。


Volkswagen (フォルクスワーゲン) が主催するサイトなのですが、サイトでは、我々は人々が楽しみながら行動を改善出来る何かを作れるか?というテーマで、日常の中に遊び心のある仕掛けをする実験の動画を紹介しています。
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普段、階段を使った方が健康的だとわかっていても、ついついエスカレーターを使ってしまいますよね。
右の画像は駅の階段なのですが、やっぱりみんなエスカレーターを使ってます。

どうしたら階段を楽しんで使ってもらうことが出来るでしょうか?

なんと階段をピアノにしてしまうという『ピアノ階段』です。

66%以上の人が階段を使うようになったそうです。
確かに、こんな階段ならのぼってみたいですね~。楽しそうです。

ビンのリサイクルをしなければなーと思っていても、特にお金をもらえるわけでもないし、回収ボックスまで持って行くのも面倒だし…となかな出来ない。そこでこの、報酬はないですが、やましい気持ちがなくなり笑顔が得られる『ボトルバンクアーケード』。

ランプが光ったところにビンをいれると、掲示板にポイントが貯まるというアーケードゲーム仕様の回収ボックスです。
一晩で100人近くの利用者が来たそうです。その間、通常の回収ボックスは2回しか利用がなかったそうです。

次の動画は『世界で一番深いゴミ箱』。
ポイ捨てをしないで、ゴミ箱に捨てることは難しいことではないのに、出来ない人がたくさんいます。それを楽しく出来るようにするにはどうしたらいいでしょうか?

よくコントに出てくるような感じですが、近くに落ちているゴミまで拾って捨ててます。

そして、このサイトでは『 Fun Theory award 』というのが開催されるようで『 The Fun Theory 』な作品を募集していました。
残念ながら12月15日で応募は終了していますが、1月15日まで投票を受け付けているようです。ここで10点の作品が決勝に進み、ストックホルムで最終審査があり、優勝すると賞金は2500ユーロ(約33万円)だそうです。
応募作品は、先程紹介した動画と同じように作品を使って作られたものから、イラストやイメージ写真、イメージ動画、コンセプトモデル、スケッチなど様々な形でプレゼンされています。

その中から、試作品を実際使用した動画作品を何点か。
昨年、新型インフルエンザの脅威に世界が震撼しました。
日本でも公共の場に殺菌用のアルコールが置いてあるのをよく見かけますが、場所によっては意外と利用されてなかったりしますよね。
この大学の食堂にも設置されていましたが、あまり利用されていません。
そこで楽しみながら細菌と戦おうという Steven Blumenfeld さんという方の作品です。

これによって利用者が7倍に増えたそうです。
何パターンかあるのがいいですね。基本的にスーパーマリオでしょうか。
1upしてます。これは嬉しいかも。

次は屋内に入る時、靴の汚れや雨水をマットで落とそうという作品を2つ。
スクラッチマットという、Felix Möller さんと Daniel Westhof さんという方の作品です。

これも楽しそうですね。結構両足を試す人が多いので、両足出来るといいですね。

iPhone をイメージしたようです。
スライドするとロックが外れるという Tim Mackerodt さんという方の作品です。

ドアと繋がってる感がいいです。これも片足メインですね。
同じ方の応募作で Puzzle it というパズル型マットもありました。それは両足使えました。でもパズルにはまってしまうとなかなか店内に入れなそうでした。

これは、他の人のために、ドアを開けたまま通してあげるようにする、ピープルカウンターという Lorenzo Calvani さんという方の作品です。

これもマリオですね。扉を開けたままにして、他の人を通すとコインのカウント音がして、たくさん通したら1upするようです。

これは、画像を加工していて、実際作ってないですが、信号無視をしないで待てるようにという puplik.org というサイトの作品です。

これも楽しそうです。反対側に人がいなかったらちょっとさみしいですね。

結構同じようなアイディアも多いのですが、本当にたくさんの作品があっておもしろいですよ。
音響効果を使ったものが多いですが、やっぱり人間て音に反応してしますのですかね。
実際あったら楽しいですね。でも、もしかしたらゲームとかと同じで、人は「飽きる」ということが課題になるかもしれません。

サイトはこちらから。
The Fun Theory.com
Show new award entries 』というタグをクリックすると、応募作品が見れます。
その中の『 Sort by: Highest rated | Newest | Oldest | Random 』で表示順を変えられます。順番に、投票得点が高い順 | 応募が新しい順 | 古い順 | ランダム となってます。

もとは、スウェーデンのサイトのようです。こちらがスウェーデン版です。
Rolighetsteorin.se

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