連続する同じ部屋が変化する「引きこもり」をモチーフにしたMV『No Reason』


イギリスのエレクトロニック系アーティスト、プロデューサーのサイモン・グリーンさんのソロ・プロジェクト Bonobo が、オーストラリアのメルボルン出身のシンガーソングライター、ニック・マーフィー(以前はチェット・フェイカー名義)さんをフィーチャーした『No Reason (ft. Nick Murphy)』のミュージックビデオです。

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連続する同じ部屋を一点透視の低い視点でカメラが移動して行きますが、何だか不思議な感じに。どんどん進むと…。

CGを一切使用していないワンカット撮影で制作されたカッコイイ作品です。
高画質での視聴をオススメします。

Bonobo : No Reason (feat. Nick Murphy)

【4分3秒】

▲ Bonobo : No Reason (feat. Nick Murphy)LINKBonobo OfficialLINK [YouTube]
▶︎ Bonobo- No Reason (ft. Nick Murphy)LINKOscar HudsonLINK [vimeo]

Director- Oscar Hudson
Production Company- Pulse Films
Executive Producer- Sarah Boardman
Art Director- Luke Moran-Morris
D.P.- Ruben Woodin-Dechamps
Producer- Matt Posner
Producer- Rik Green
Video Commissioner- John Moule
Record Label- Ninja Tune

Ninja Tune からリリースされた Bonobo のニュー・アルバム「Migration」の収録曲です。

監督はショートフィルムやミュージックビデオを手掛け、2016年にUK Music Video Awards 最優秀新人ディレクター賞を受賞したイギリスのロンドンの映像監督、オスカー・ハドソン (Oscar Hudson) さんです。

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不思議な国のアリスのようなスケール感をCGなしで表現するために、アートディレクターの Luke Moran-Morris さんらと検討し、それぞれスケールが違う同じ部屋を18部屋作られたそうです。小物などもすべて手作りで、よく見るとだんだんミニチュアになっていくのがわかります。ポットの色が違かったり、掛け軸が逆さになっていたりなど細かい変化も発見出来ます。
部屋の住人も皆同じ格好をしてるけどよく見ると顔が違います。

このセットがまた和室だったことも良かったそうです。鴨居や付柱、格子など直線的なデザインもモデル作りに合い、布団やちゃぶ台など低めの家具も、低い位置にセットした小型カメラの視点に合っていたそうです。
またカメラのレールとなる中心の直線も畳のへりに見立てたそうです。

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オスカー・ハドソンさんは日本の「引きこもり」を知り、調べて行くうちにそれが肉体的空間と心理的空間が交差する場所のように思い強く心を捕え、徐々に小さくなる閉鎖的な部屋のセットのアイディアを思いついたそうです。

オスカー・ハドソンさんのサイトです。
▶︎ www.oscarhudsonfilm.com LINK

Bonobo のサイトです。
▶︎ bonobomusic.com LINK

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