今年9月4日に、ロシアのモスクワ大学の本館で行なわれたプロジェクションマッピングとパフォーマンスショー『Alfa Show 4D』です。
9月の第一週の土・日曜日はモスクワの創建を祝う「モスクワの日」としてお祭りが開かれるそうなのですが、今年はソビエト連邦崩壊から20年となり、その記念としてロシア最大の民間銀行である、アルファ銀行 (Alfa Bank) が、お祭りの目玉として主催した大規模なプロジェクションショーです。
企画・制作は大規模なイベントの開・閉会式などを数多く手掛ける、オーストラリアの DAE (David Atkins Enterprises) と Spinifex Group で、ディレクターは DAE のデヴィッド・アトキンスさんです。
バンクーバー冬季オリンピック2010や、上海国際博覧会、2006年ドーハ・アジア競技大会などの開会式も、DAE と Spinifex Group がタッグを組んで手掛けたそうです。
80万人もの観客が集まり、花火が5千発、飛ばされた風船5万個という大規模なショーだったようですが、中でもプロジェクションマッピングの投影される表面積が25,500平方メートル(フットボールのフィールド5個分)もあり、ギネス記録を塗り替えるほどなんだそうです。
映像は30分程あるフルバージョンです。遠方から撮影されてるシーンもあり、規模の大きさがわかります。ちょっと時間ないなという方は下に短めの映像もあります。
中間くらいの世界の建造物とかにトランスフォームするとことかよいです。
ハンマーゲームでスタートの鐘を鳴らし、アルファ銀行の光るロゴをまとって壁面を登ってる人は、高層ビルを勝手に登っちゃうことで有名なフランスのスパイダーマンこと、アラン・ロベール (Alain Robert) さんです。
ショーだからかワイヤーが付いてますが、ロベールさんは、この日モスクワ市内に建設中の高層ビル「フェデレーション・タワー」にも登ったそうです。
こちらは Spinifex Group が公開していた短めバージョンです。
コピーライトがど真ん中にあるのがちょっと残念なんですが…。
マッピングは3人のデザイナー、20人のモーショングラフィックス・アーティスト、15人の3Dアーティストによって制作され、プロジェクターは81台も使用されているそうです。
DAE のサイトです。
⇒ daeglobal.com
Spinifex Group のサイトです。
⇒ spinifexgroup.com