『シックスセンス』と聞くとブルース・ウィリスが出演していた映画を思い出します。
でもこの『第六感』はあの映画が示すものではなく、映画「マイノリティー・リポート」のシーンが現実になるようなプロジェクトなんです。
上の画像は手のひらに電話を投影しています。
押した番号が左側に表示され、電話をかけることが出来るんです。
このように、壁や紙、手や物などスクリーンになるものがあれば、そこにネットの情報などをすぐに映し出し利用出来るのです。
この”着用可能なデバイス”『シックスセンス』プロジェクトのデモが動画で見れます。
こんな未来を想像すると鳥肌モノです。日本語字幕もあるので解り易いですよ。
外出中、携帯電話で情報を得ることが出来ます。
でも行動を中断し携帯を取り出しネットに繋いで…と、簡単なようで意外と大変です。
それをもっと「感覚的」に出来ないか。行動を中断せず一連の動作として、簡単にネットにアクセスし、情報を得たり電話をしたり写真を撮ったり出来る『第6の感覚』。
それを気軽に身につけられないかという発想が、この『シックスセンス』(sixth sense) プロジェクトです。
開発は、サイバーエリートに選ばれたこともある、MIT (マサチューセッツ工科大学) のメディア研究所の準教授 パティ・マース (Pattie Maes)さんとその学生のプラナブ・ミストリ (Pranav Mistry) さんを筆頭に進められています。
まだ開発途中ですが、プロジェクターやカメラ、鏡などを使って簡単に作られたデバイスを使用したデモが見れます。
すごい内容ですが、ジョークを交えながら解り易く説明していておもしろいですよ。
必見です。再生時間は9分弱です。
字幕は、画面左下の再生ボタンの横の「View subtitles」をクリックしてください。
「Off」をクリックするとスクロールが出るので「Japanese」をクリックしてください。
また音量が大きいと思うので、下げてから再生したほうがいいかもです。
この動画を初めて見た時、鳥肌モノでした。写真を撮るところとか、すごいですねー。
日本でも「頓智ドット」が開発した「セカイカメラ」 (iPhone のカメラ機能を利用して取り込んだ画像に付加情報を表示出来るアプリケーション。現在諸事情でAppleStoreから削除されてしまったようです) が話題になり、世界的に注目されてましたね。
この「シックスセンス」も携帯電話とリンクするくらいの初期バージョンが商品化されるのは意外と早そうですね。
セキュリティー面やウィルス問題も気になるところです。
それこそ「空気感染」のような感覚になってしまったら怖いですねー。
今後の展開が楽しみですが、ちょっと怖いです。
そのうち一般人もIDチップを埋め込まないと生活出来ないような未来になったりして…。
ゲームやSF映画の見過ぎかなぁw。
動画内に出て来た「ジェフ・ハンのデモ」というのはこちらです。2006年のデモで「画期的なタッチスクリーン」です。興味のある方は見てみて下さい。おもしろいですよ。
iPad も進化するだろうし、こういったテクノロジーがどんどん身近になって行くんでしょうねー。すごいなぁ。
これらの動画は、TED (Technology Entertainment Design) というグループが、主催する講演会『TEDカンファレンス』の内容を無料で配信されている動画です。
以前「X線写真でスケルトンアート」のエントリー (⇒ X線写真でスケルトンアート [しちごろく] ) でニック・ヴィーシーさんの講演してる動画をのせましたが、最新テクノロジーだけでなく作家や芸術家、建築家、音楽家など様々な分野の講演が見れて、すごいおもしろいですよ。
TED の日本語ページはこちらです。
⇒ TED – Translations Talks in 日本語
ウィキペディアでTEDカンファレンスの詳細が見れます。
⇒ ウィキペディア:TED (カンファレンス)