ドイツのエアランゲンにあるシーメンス社の建物に投影されたシーメンス社のプロジェクションマッピング『Siemens – Lange Nacht der Wissenschaften 2015』です。
シーメンス社は、1847年にドイツの電気工学者であり発明家のヴェルナー・フォン・ジーメンスによって創業された電信機製造会社が基となり、現在はドイツのバイエルン州ミュンヘンに本社を置く複合企業で、情報通信、電力関連、交通・運輸、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野での製造およびシステム・ソリューション事業を手掛けているそうです。(wikipedia:シーメンス )
エアランゲンは、シーメンス社の一拠点でありまたバイエルン州の大規模な大学であるフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクもあり、学生とシーメンス社員や研究員を中心とした街だそうです。
エアランゲンのシーメンス社には2014年に開設されたシーメンス・メディカルテクノロジー博物館もあるそうです。
今回投影されたのは、1948年から1953年に掛けて建設されたエアランゲンのシーメンス社の建物の一部で、ヴェルナー・フォン・ジーメンス通りに面した通称「ラズベリー宮殿」と呼ばれる建物のファサードです。
またタイトルにある「Lange Nacht der Wissenschaften」(学術(科学)の長い夜)は、ベルリンとポツダムを始めいくつかのドイツの都市で毎年開催されている「科学ナイト」なイベントで、大学や研究機関、テクノロジー系の企業などが集まり、一般の人が参加出来る研究発表や講演会、体験実験など様々なプログラムが行なわれるそうです。開催される都市によって日程は違うみたいです。
このプロジェクションマッピングは2015年10月24日にエアランゲンで18時から夜中の1時まで開催されたイベントで公開されたようです。
最初にヴェルナー・フォン・ジーメンスの写真から始まり、電気図や電子機器、電車や自動車産業ロボット、電子基盤などのモチーフが、モーショングラフィックスなどで表現されているカッコイイ作品です。
Siemens - Lange Nacht der Wissenschaften 2015
写真や映像もそのまま投影するのではなく、コラージュやマッピングと合わせているところもよいです。
マッピングデザインはドイツのベルリン在住で、モーショングラフィックスや実験映像を手掛ける makks moond さんとミュンヘン出身のメディアアーティスト Cendra Polsner さんです。
makks moond さんのサイトです。
▶︎ www.livinroom.net