ホアキン・ボールドウィン (Joaquin Baldwin) さんの、ダークファンタジーCG短編アニメーション作品『Sebastian’s Voodoo』(セバスチャンのブードゥー人形)です。
2009年カンヌ国際映画祭の短編映画部門で金賞を受賞されました。
またカンヌ以外にもたくさんの賞を受賞したりノミネートされています。
セバスチャンのブードゥー人形達には命があり感情が芽生えています。
しかし、呪った相手の、ダメージを与えたい場所と同じ所に針を刺され、人形達は次々と殺されてしまいます。
ある時、隣にいる人形が、主人公に逃亡を勧めます。うまく逃げ出せた主人公は、勇敢な行動に出ます…。
映像はとてもリアルで、人形の素材感やよごれ具合、心臓の鼓動、鉄さび、器の模様など、細かいところまでよく出来ています。ちょっと痛々しい場面もありますが、最後まで見ると主人公の勇気と友情に、あたたかくも、切ない感じになりました。
とても素敵なダークファンタジー作品です。
Sebastian's Voodoo
【4分7秒】
ボールドウィンさんはパラグアイ出身の26歳で、現在はアメリカのロサンゼルスに在住し、UCLAで美術学の修士号を取るために勉強しているそうです。
お父さんが芸術家でお母さんが環境活動家なので、その両方の要素を融合して、芸術を通じて環境の大切さを訴える、メッセージ性の強い映像作りに取り組んでいるそうです。
今後の作品が楽しみですね。
ボールドウィンさんのサイトです。他の作品も見れます。
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