イギリスの写真家 Nick Veasey (ニック・ヴィーシー) さんの、X線写真を使ったアート作品です。
生物や物体の見えない部分を映し出した、美しい作品です。
ニック・ヴィーシーさんは、表面的なイメージにとらわれるのではなく、内部の見えないところにある美しさを表現しています。
写真を独学で学び、1995年からプロの写真家として活動しているそうです。多くの雑誌やテレビなどでも紹介され、数々の賞を受賞しています。
放射線を使用出来る特注のコンクリートを造って建てた撮影用の木屋 (ブラックボックス) に様々な専門的な機材があり、そこで主なX線写真を撮られています。
被写体を床か壁に置き、その下にフィルムを敷いて撮るそうです。大きな物の場合はフィルムを何枚かずらして重ねて使用するそうです。
撮った写真をきれいしたらスキャナーでデジタルファイルにして、他のパーツを合成したり色付けしたりするそうです。
質量の違う物は放射時間を微調整して行なうそうで、こんなにきれいに撮るには技術がいるようです。緻密な作業です。すごいです。
こちらの動画では作品説明や制作風景など見れます。リスクを伴うアート作品であることが伝わって来ます。すごい内容です。
再生ボタンの右横にある「View subtitles」をクリックして、「Japanese」を選ぶと日本語字幕になりますよ。※音量が大きいのでボリューム調整してから再生してください。
こちらの動画は FOCUS ON IMAGING 2010 というカタログの表紙の制作風景です。
最後に出来上がった表紙が出ますが、かっこいいですよ。
余談ですが、X線の機材に日本語が書いてありました。日本製なのかな。
とても美しかったり、かっこ良かったり、楽しい作品もあったり。
発想も技術もすごい作品だなーと思います。美しいです。
ニック・ヴィーシーさんのサイトです。他の作品もいろいろ見れますよ。
⇒ NICK VEASEY – X-RAY