現在では廃墟となったドイツのブランデンブルク州ポツダムにあるベーリッツ・サナトリウムのHDRタイムラプス映像『Sanatorium』です。
「戦場のピアニスト」や「ワルキューレ」などの戦争ものの映画のロケ地にもなった歴史的な建物を撮影された作品です。
19世紀に結核患者の増加もあり疾患の治療や研究のために建てられた、総面積200ヘクタールで60の建物で構成された医療複合施設の療養所です。
第一次、第二次世界大戦中は負傷兵の治療をする病院となり、1916年には当時ドイツ帝国陸軍の伍長であったアドルフ・ヒトラーも治療を受けたそうです。
第二次世界大戦後はソ連軍の軍事病院として使われていましたが、ベルリンの壁が崩壊し1990年にドイツが統一され、ソ連軍が撤退した後民営化に失敗し、神経疾患のリハビリセンターとして機能していましたが、2001年に所有者の破産により閉鎖されたそうです。
■ Sanatorium
たぶんドイツの方だと思うのですが、Hermann Schulz さんの作品です。
こちらはドイツのゲルゼンキルヒェン北部のビュール地区にある、フーゴー鉱業所のHDRタイムラプス映像『Die Kaue』です。
125年もの間石炭が採掘され、2000年に閉鎖されたそうです。
タイトルの”Kaue”は鉱夫の衣服を毎日洗濯するための場所で、天井から吊るされたワイヤーバスケットに衣服をその上にある皿上の物に私物が入れられていたそうです。
■ Die Kaue
無数に吊るされたワイヤーバスケットの映像がよいです。