リドリー・スコット監督の1982年の映画作品「ブレードランナー」のような世界を再現し、オリジナルストーリーで作られたハイクオリティでファンフィルムなショートフィルム作品『Slice of Life』の予告編です。
全編1980年代に作られた伝説的なSF映画であるスター・ウォーズやエイリアンそしてブレードランナーなどで用いられていた、ミニチュア撮影やマットペイント、リア・プロジェクション・エフェクトなど古典的なSFX技法(特撮)を使用していて、現代のCGI(Computer Generated Imagery)は一切使っていないようです。
80年代のSF様式へのラブレターとして作られたそうです。
2014年の夏に10年間放置されていたボロボロのシトロエンBXを手に入れたところから始まり、現在まですべて自己資金で3年間かけて作られて来たそうですが、完成すると20〜25分くらいの作品になるそうです。
こちらは予告編です。4Kまであります。
Slice of Life - Official Trailer
巨大な街頭モニターに映る、この作品のタイトルになっている「Slice of Life」のタバコのCMは、美しい海岸に綺麗なお姉さんという優雅でユートピアな世界にして、ダークな近未来のエレクトリックシティと対照的な映像が欲しかったそうです。
ブレードランナーでレイチェルがタバコを吸う名シーンのオマージュなのかな。
監督はクロアチアのザグレブ(旧ユーゴスラビア)出身で、ポーランドのクラクフで1995年からフィルムスタジオ LukaFilm を運営されている Luka Hrgović さんです。(Lucasfilm:ルーカスフィルムのオマージュでしょうか)
▼Luka Hrgović さんの他のショートフィルム作品の記事です。
関連記事:ディストピアのID検問官なショートフィルム『ZETSTAPO』
今後はクラウドファンディングなどで資金集めをするようです。
Slice of Life のサイトとFacebookページです。
▶︎ sliceoflifefilm.com
▶︎ Slice of Life [Facebook]
メイキング映像『PRODUCTION DIARY』がたくさんあるのですが、車を改造したり、ミニチュアの都市やヌードルバーを作ったりしていて面白いです。
埋め込みは最初のイントロダクションにしました。短いですがダイジェストな感じです。
映像終了後のサムネイルから続きを見れます。また下にいくつかリンクを貼ってます。
※自動翻訳が付いてます。日本語訳でも何となく内容がつかめるかも?
PRODUCTION DIARY Introduction
1:都市のミニチュアやいろいろ手を加えたシトロエンBXや車内部の説明など。
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 1
2:車の雨のシーンの撮影風景など。窓のそとの街のミニチュアや光など。お箸も作ってますw
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 2
3:タバコのCMの撮影風景やマッチのいらないタバコの説明など。
※何故か自動生成の言語がロシア語になっているので、日本語訳は全然違いますのでご注意ください。
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 3
4:落書きだらけの汚いトイレのセットの制作風景やライティングなど。
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 4
5:ヌードルバーのセットの制作風景など。
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 5
9:ジャンキーがいる裏路地のセットと撮影風景など。シトロエンBXはクラッシュされ、何故かマツダに変わってしまった車。
▶︎ Slice Of Life – PRODUCTION DIARY 9
上にないですが、6〜8はトイレでの撮影風景です。多いのでメインなのかな?
他の動画や今後も増えそうなので、興味のある方はチェックしてみてください。
今年はリドリー・スコットが製作総指揮でハリソン・フォードが同じリック・デッカード役で出演する、オーストラリアのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「ブレードランナー 2049」が公開予定ですね。楽しみです。