昨年12月16日にバングラデシュ国会議事堂にて行なわれたプロジェクションマッピング『Bangladesh Parliament – Projection Mapping 2016』です。

バングラデシュでは、12月16日がバングラデシュ独立戦争で勝利し独立した戦勝記念日「Victory day」で、その一環で開催されたようです。

この映像は6分程なのですが、投影されたプロジェクションマッピングの一番最後の部分です。
実際は40分近くあって、最初から30分くらいまでは歴史的なアニメーションや独立戦争の時の映像や演説などを加工したようなアニメーションにナレーションがついた感じでした。

この最後の部分はそういった具体的な内容ではなく、国会議事堂の形状や壁のデザインと質感に合わせたアニメーションでカッコイイ作品です。

建物の投影面がV字になっていますが、奥の部分の壁のラインにもきちんと沿って投影されています。
ラストは国旗ですね。（バングラデシュの国旗は日の丸の白い部分が緑になった感じです）

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バングラデシュ国会議事堂は20世紀を代表する建築家ルイス・カーン氏 (1901年2月20日-1974年3月17日) の設計です。
1962年にこの建物を含めた都市計画をパキスタン政府から依頼され、1964年に建設が開始されますが、バングラデシュ独立でバングラデシュ政府に引き継がれるなどの国情や、発展途上国だったので建築技術や資材の問題もあり、完成したのは1983年でルイス・カーンさんは完成を見ることが出来ませんでした。

バングラデシュ国会議事堂や近くに建つ議員宿舎など長方形、円柱形、丸、三角、四角を組み合わせた形状が特徴的です。
建物は水上に建っていて、手前のサウス・プラザと橋で繋がっています。
投影されたのは上画像のサウス・プラザ側のファサードです。

こちらは東側です。

ルイス・カーン氏は私がとても好きな建築家の一人です。見に行きたいですねー。

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バングラデシュ独立戦争は1971年3月に勃発した、独立派の東パキスタン（現バングラデシュ）と西パキスタンとの間で9ヶ月にも及んだ内戦で、12月にインドが介入し第三次印パ戦争へ突入しましたが、12月16日にインドと東パキスタンが勝利しバングラデシュとして独立したそうです。

このプロジェクションマッピングと同じ日に大規模な軍事パレードが行なわれている動画があったのですが、広い道路に軍隊や軍用車、戦車などが整列したパレードのあと、車に船や建物、乗り物、工場、象などのハリボテを付けた山車みたいのが一列に並んでパレードしてました。

企業が一年間の業績披露&広告みたいな感じなのかな？この後また空軍の航空ショーになったのですが、軍事パレードの間に混ざっていたので映像的になんかスゴかったです。