イギリスの Richard Hardy さんが作られた、超越した人工機械の都市を描いたアニメーション『The Transcendent City』(左) です。
また、荒廃し放置されたロンドンの未来の姿を描いた『THE ECO-COMMUNE』(右) です。
この作品は Richard Hardy さんがロンドン大学 (UCL) バートレット建築学校 (Bartlett School of Architecture) 修士課程の修士論文のサポートとして、未来の人間の進化での人工知能の必要性と、都市と持続性をかみ合わせるための新しいテクノロジーを受け入れるべきかといった感じの提議で作られたそうです。
「The Transcendent City」は、現在環境危機に対応していない社会に向けて考えられた、持続できる (環境を破壊せずに現状を維持したまま永久的に継続できる) 都市がコンセプトで、再生可能な資源からエネルギーを引き出し、地球の生態系に適応した自律的な人工機械だそうです。
このシステムの願望は、恒常性 (ホメオスタシス) の保持だそうです。
これはイギリスの科学者 ジェームズ・ラブロック博士が提唱した「ガイア理論」 (wikipedia: ガイア理論) での地球内部の自己調整システムを、それ自身の内部で保持することだそうです。
そのプロセスは、環境を観察し分析する分子コンピュータ (現在開発中のスーパーコンピューター) で制御されたナノテクノロジーによって分子スケールで巧みに処理されるそうです。
この場合の「Transcendent」(超越) は、人工知能が人間に到達したかまたはそれを超えたという意味で、だそうです。
難しいことはよくわかりませんがw、色彩と世界観がステキなアニメーションですよ。
『The Transcendent City』です。
ナウシカを思い出しました…w。やっぱりナノテクでも排気ファンはなくならないのかなー。
手描きのイラストをデジタルで処理したそうです。
次の作品も Richard Hardy さんのアニメーションで、近未来のロンドンの暗黒郷 (ディストピア) の空想を描いた作品だそうです。
2009年の経済崩壊によって破綻し、放置された金融街。自然が戻りつつあるその場所に、ゴミを集めて暮らす新しいコミュニティーが生まれる…みたいな感じだと思います。
『THE ECO-COMMUNE』です。
廃墟と化したロンドンに自然が再生している感じがステキです。
2つの作品の詳細はこちらです。
⇒ THE TRANSCENDENT CITY [vimeo]
⇒ THE ECO-COMMUNE [vimeo]
Richard Hardy さんは Anton Groves さんと Damian Groves さんで WE ARE OM という映像集団を作られていて、ルーマニアのブカレストとロンドンを拠点に活動されているそうです。
WE ARE OM のサイトです。
⇒ WEAREOM.COM